<全国の父親諸君へ>
時代は刻々と変化している。
子供たちの育つ環境は、我々が生まれ育ってきた頃とは大きく異なっている。
核家族。少子化。共働き夫婦の増加。ご近所、地域の付き合いの減少。犯罪の低年齢化。
我々の幼い頃は、なんと言っても、「ばあちゃん、じいちゃん」という強い味方がいた。
近所の人たちは皆知り合い。街のあちこちに子供たちが溢れていた。
大きい子も小さい子も一緒に遊び、社会やルール、弱い者を守ることを知る機会が至るところにあった。
冒険はたくさんあったが、本当の意味での危険は少なかった。
近所の大人たち、たくさんの目で守られていたからだ。
今の子供たちはどうだろう。
核家族という小さな単位の中で、ストレスの多い母親と二人きり。
母親と子供を助けてくれる「ばあちゃん、じいちゃん」も居なければ、近所のおじちゃん、おばちゃんも居ない。
「行ってきま~す」と言って、カバンを置いて友達と遊びに行けたのは、随分昔の話だ。今は学校が終わったら、塾や習い事が待っている。
友達と集まっても、遊び方を知らない。
黙々とゲームをやり、そして解散。
中学、高校に行ったらどうだろう。
昔はドキドキしながら家に電話をかけて遊びの連絡を取った。今は携帯がある。
リビングで下を向きながら、パチパチ携帯メールを打っている。
そうでなくとも少ない家族との会話が、更に少なくなる。
子供の交友関係を知る親は少ない。
全国の父親諸君、
もはや我々の育ってきた日本ではないのだ。
母親だけに子供を育てることを任せて良いのだろうか。
明日の日本を背負って立つ若者は育つのか。
父親は現代の家庭の中でどんな存在なのか、
そして子供とどう向き合えば良いのか、
そんなテーマについて皆さんと共に考えたい。
一人でも多くのご父兄と共有できればと思う。